ストーマでの入浴に役立つものとは
ストーマ(人工肛門)を作った人の日常における心配事の一つがお風呂です。
今までと同じように入浴できるのか、気をつけるとしたらどこなのかなど。
結論から言えば、作った後もその前と同じように入浴できます。
お湯が入ることはないので湯船に浸かって大丈夫とされています。
装具をつけたままのシャワーや入浴も可能です。
予め便や尿を捨てて、ガス抜きフィルターから装具内の空気を抜きます。
フィルターシールがある場合はここで使います。
湯船に入る時間が長いと皮膚保護剤が溶けてしまう可能性があります。
長風呂の人は防水用テープを使用してこれを防ぎましょう。
ストーマにはコロストミー・イレオストミーとウロストミーという二種類があり、排泄のタイミングが違います。
このタイミングを知っておきましょう。
コロストミー・イレオストミーは食後二時間くらいは排便しやすくなります。
ウロストミーは尿が常に出ているため、気になる人は装具をつけたままお風呂に入ることが推奨されています。
ストーマを作ってもお風呂に入ることは出来ますが、人目が気になるという方も多くいらっしゃるでしょう。
例えば温泉旅行などはもう諦めるしかないだろうと思っている方もいらっしゃいます。
装具内の便や尿が見えてしまうため、恥ずかしさと気遣いからこのように考える人は多いです。
現在ではこれを隠す肌色のシールなども市販されています。
まず保護ネットを付けてから、その上を肌色のシールで覆います。
使い切りですから衛生的に使用することが出来ます。